離婚という辛い経験をしながらも、子どもとの生活を守るために必死で働くシングルマザー。そんなシングルマザーも「ひとりの社会人」で「ひとりの母親」であると同時に、「ひとりの女性」でもあります。
時には誰かに甘えたい、癒されたいと感じ、ふとした寂しさから恋愛願望が芽生えることも少なくありません。
今回はシングルマザーの「離婚後の恋愛」や、その恋愛をよいものにするためのポイントについて紹介していきたいと思います。
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離婚後、恋愛をしたくなるのはどんなときか
多忙な日々の中で、ふと寂しさを感じる瞬間
仕事・子育て・家事のすべてをひとりで担うシングルマザー。離婚後間もない時期は、ほかのことに目を向ける余裕は全くなく、それは恋愛も例外ではありません。
まずは目の前の生活を維持することに必死で、体力・精神力ともにギリギリのレベルで過ごす毎日。でもいつしかそんな日々にも慣れてきて、生活リズムもある程度落ち着いてくると、今度はふと寂しさや孤独を感じるようにもなります。
恋愛願望が芽生え始める
人一倍頑張っているからこそ、どこかで甘えたい、癒されたいと思うのは人として当然のこと。シングルマザーの場合、そんな心の隙間を埋めてくれるのが「恋愛
というケースも少なくありません。子どもと一緒に過ごす時間も楽しいのですが、それと恋愛とは全く別次元の話。離婚後の生活が落ち着いてきた頃や、同じシングルマザーの友人や知り合いに付き合っている相手がいることを知った時などに、「恋愛願望」が心の中に芽生え始めます。
ひとりで頑張るのが疲れたときに
「自分もひとりの女性として愛されたい」「もう一度誰かを愛してみたい」と思い憧れる一方で、大きなダメージを受けた離婚経験から「また心の傷を増やしてしまうことに繋がるかも知れない」という強い不安感があるのも事実。恋愛に対して積極的になりたい自分と、やめておいた方が無難と諭す自分の間で揺れ動きます。
複雑な思いを抱えつつ、少しずつ離婚の傷も癒されていく日々。「恋愛をしたい」と意気込むのも必要かも知れませんが、いつしか自然に心の中に住むようになった存在がシングルマザーの新しい恋愛への扉を開くきっかけとなるのではないでしょうか。
離婚後に恋愛を始めるまでの期間はどれぐらい？
恋愛を始められる時期は人それぞれ
シングルマザーになった理由、離婚に至った経緯にはいろいろな事情があるでしょう。特にトラブルもなく両者が納得・同意の上の円満な離婚であれば、次に恋愛を始めるまでの時間も早くなる可能性があります。しかし浮気や不倫、また暴力といったことが関係した離婚の場合は心の傷も深いため、なかなか次の恋愛に踏み出そうという気持ちにはなれないかも知れません。
離婚のダメージや本人の性格、そして子どもの年齢や数などによって、恋愛を始められるまでの期間も人それぞれ。早い人であれば離婚後すぐに、遅い人の場合は離婚から何年経っていても恋愛を始められない状態が続いているケースも少なくありません。
多忙な毎日だからこそ、生活リズムに無理が生じる恋愛はNG。心身ともに落ち着いた状態で、自分が恋愛を楽しめる状況にあるかどうかを冷静に見極めることも大切です。
子どもが小さいうちは恋愛もOFFモード
さらに離婚後に恋愛を始めるまでの期間は子どもの年齢でも変わってきます。
手のかかる乳児期や3歳ぐらいまでの幼児がいる場合は、「子育てが大変でとても恋愛どころではない
というシングルマザーも多いはず。子どもが大きくなればなるほど、自分の時間も作りやすくなるため、そのタイミングで恋愛を始めるパターンも増えてくるようです。
離婚後に恋愛がおっくうになる理由
離婚は想像以上のダメージとなっている
「離婚は結婚の何倍も労力を要する」とよく言われますが、例え円満なカタチの離婚であったとしても精神的な疲労は思っていた以上に大きいもの。シングルマザーとしての生活が落ち着いてきても、離婚時の疲弊した自分の状態を思い出すと「恋愛」に踏み出そうという意気込みも薄れていきます。離婚後は、その原因について自分を責める日々を送るシングルマザーが多いのも事実。「もう少し、自分が我慢すれば良かったのではないか」「あのとき、こうしておけば、ああしておけば…」などと思い悩み、子どもが不幸になる原因を作ってしまったのは自分だと責め続ける人も少なくありません。
パートナーのいない快適さ
最初は不安や不便さを感じることもあったシングルマザーとしての生活も、日々を重ねるごとに慣れてくるもの。寂しさを感じる反面、パートナーに気を遣わないで済む快適さや自由も手に入れています。「結婚」ではなく「恋愛」であったとしても、やはり相手には気を遣うもの。結婚ほどではないにしろ、ある程度の束縛感を感じることもあれば、相手に合わせる配慮も必要となります。
築いてきた生活リズムが崩れる可能性も視野に入れて
相手への気遣いが楽しく感じられる間は幸せなのですが、それが少しずつ負担へと変わってくると、「恋愛がおっくう」に思えてくるようになります。
離婚後の生活の中で、自分流の習慣やライフスタイルが身に付いてしまうと、それを崩してまで誰かと恋愛できるかどうかは難しいところ。シングルマザーにとって離婚後の恋愛は、せっかく手に入れた子どもと自分だけの生活リズムが崩れてしまう可能性のあることも視野に入れておかなくてはなりません。
離婚後の恋愛をよいものにするには
負担やストレスを感じる恋愛はNG
離婚後の恋愛をよいものにするためには、自分や子どもに負担やストレスがかからないようにすることが大事なポイント。仕事や子育てをすべてひとりで頑張るシングルマザーだからこそ、これ以上の負担は恋愛が長続きしない原因にもなります。まずはシングルマザーの大変さを理解し、子どもの存在を大切に考えてくれる相手でなければ恋愛は楽しめません。
相手の選び方を気を付ける
離婚という経験を経たことから、相手の容姿や性格などの許容範囲は広くなった、相手に求める条件が少なくなったという寛容さも見せるシングルマザー。その一方で「自分と価値観が合うか」や「子ども好き」「子どもとの相性」といったことに対しては非常に重要視する傾向があります。
また、「自分が無理をしてまで恋愛する必要性は感じない」という意見も多く、「負担を感じる恋愛ならしたくない」シングルマザーならではの本音も聞こえてきます。
多忙な毎日を送るシングルマザーですが、それと引き換えにパートナーのいない「自由」を手に入れました。恋愛をすることで、その「自由」が失われるようであるなら、離婚で得られたメリットも少なくなってしまうと感じるのでしょう。シングルマザーの相手選びは、こういったことが大切なポイントとなっているようです。
ポジティブな気分になれる恋愛を
恋愛をよいものにしたいのであれば、「自分の自由を保てること」「プラスアルファのメリットがあること」は基本。シビアなようですが「安定した収入」や「子ども好き」、「共通の趣味がある」といった何らかのメリットがあれば、少々の欠点はフォローできて恋愛も長続きします。
自分が苦しくなってしまうような恋愛ではなく、ポジティブな気分になれること、そして毎日の生活や気持ちが明るくなるような恋愛を楽しみましょう。
自分にとって「良い恋愛」とは、毎日の生活に張りを与え、心の底から充足感もわいてくるもの。シングルマザーの恋愛が長続きする秘訣は、ドキドキやワクワクといった感情よりも、「安らぎ感」です。離婚という経験から学んだ「思いやり」や「やさしさ」の重要性、離婚に至った自分を責め続ける苦しみ、子どもや両方の家族を悲しませた罪悪感など、シングルマザーは複雑な思いを抱えて生きています。だからこそ、それらを丸ごと包み込んでくれる寛容さは必要不可欠だと言っていいでしょう。
自分がホッとできる時間と、大変な毎日を乗り超えられる元気を与えてくれる人との恋愛がベターだと言えそうです。
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